こんにちは!幸せパンダです!
先日、派遣社員には「派遣社員が同じ組織で3年を超えて働くことはできない」という「3年ルール」があるため、3年後のキャリアパスについて考えておく必要がある、という話をブログに書きました。
その中で、私は、アデコのハケン2.5という制度を使って、同じ会社の同じ部署で働き続ける選択をした、という話をしました。
今日はハケン2.5の選考プロセス、実際に面接を受けた感想、ハケン2.5のメリット、デメリットについて書きたいと思います。
アデコのハケン2.5とは?
ハケン2.5というのは、人材派遣会社アデコ独自の無期雇用派遣のプログラムです。
無期雇用派遣とは、派遣会社との間に、期限を定めずに雇用契約を結び、派遣スタッフとして働く仕組みのことです。
一般的な無期雇用派遣は、すでにある組織で派遣社員として働いている人が、3年を過ぎても同じ組織で働き続けるために、所属している派遣会社の無期雇用に切り替える、というパターンがほとんどです。(少なくとも私の周りでは。)
ところが、無期雇用派遣制度をすべての派遣会社が導入しているわけではありません。
例えば私の派遣元のパソナでは、3年というタイミングでは、無期雇用派遣への切り替えは行っていません。(5年のタイミングではあるようです。)
そんな人の受け皿になるのが、アデコのハケン2.5になります。
以下のようにHPに記載があります。
「ハケン2.5」とは、アデコ独自の無期雇用プログラムです。
アデコだけでなく、どの派遣会社で就業されている方でも、現在の職場で2.5年以上継続して、派遣就業されている方は、アデコの無期雇用派遣社員に応募可能です。
応募時点で2.5年を満たない方もご相談ください。応募後は、簡単な選考を経て、アデコの無期雇用派遣社員となります。
つまり、現在の職場で2.5年以上働いていれば、どこの派遣会社に属していても応募OKなんです。
ハケン2.5の選考プロセス
選考プロセスはとっても簡単。
順番に説明しますね。
(必要な場合)メールでの事前問い合わせ
私はそもそもハケン2.5を利用するかどうか決めるにあたって、待遇面など急ぎで確認したいことがあったので、ハケン2.5の公式ページの一番下に記載のお問い合わせ先にメールをしました。
特に知りたかったのは、
- 選考に必要な時間
- 時給が今よりもアップするかどうか
でした。
メールで何度かやり取りしましたが、とても丁寧に対応していただき、不安はなくなりました。
特に、時給は基本的にはアップすることが多く、最低でも現状維持。
今まで時給が下がるというケースはほとんどない。
どのみち決まった時給を提示した上で最終的に受けるかどうか決めることができる、と言われたので安心しました。
Web説明会の申し込み or 先行予約
事前に問い合わせをしない場合は、ここからのスタートになります。
(一般的にはここからのスタートになるかと思います。)
まずはハケン2.5の公式ページにアクセスします。
まず説明会に参加したい方は、Web説明会の申し込みを、
すぐに選考に進みたい方は、選考予約をします。
説明会に参加するだけなら、アデコへの登録は不要です。
すぐに選考に参加される方は、選考予約にあたってアデコへの登録が必要となります。
そのため、選考予約受付後に、アデコへの派遣登録手続きを行うことになります。
私は事前にメールで問い合わせていて、すでに色々と聞いていたことと、時間的に余裕がなかったこともあり、説明会には参加せずに、すぐに選考予約に進みました。
アデコにはすでに登録していたので、Web上で選考予約をするだけでした。
自分の希望する日時を第4希望まで指定して、申し込むだけ。いたって簡単でした。
WEB面接詳細の案内メールが届く
申し込みの翌日には、WEB面談の設定連絡がきました。
Zoomミーティングでの面談になるので、アクセス先のリンクと、ログイン用のミーティングIDとパスコードが通知されます。
用意するものは、筆記用具と本人確認書類くらいです。
この時点ではアデコに登録していることが必須となるので、すでに職務経歴などは提出済ですからね。
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ハケン2.5の面接を受けた感想
さて、実際に面接を受けた感想です。
アデコ側は、
- 私の担当になる営業の方
- その責任者の方
の二人でした。
私の場合すでに受け入れ先企業は決まっているので(現在の職場)、面接というよりは、現状確認といった感じで、全く緊張する必要はありませんでした。
落とされる雰囲気は全くなく、採用する前提で話をしている、という印象でした。
ただ、今の職場の仕事がなくなった場合、次の仕事を選ぶ権利は私にはなく、先方(アデコ)が提案したものを受け入れることになる、というこを繰り返し言われました。
通勤も最大片道2時間かかる場合もある、というようなことを言われました。
おそらく、ここが無期雇用派遣で揉めるポイントなんだと思われます。
次の仕事もある程度は選べると思っていたので、これはちょっと意外ですし、かなりのデメリットだな、と感じました。
そんな感じで、圧迫面接もなく、質問攻めにされることもなく、面接というよりは、制度の説明と現状確認といった感じで、リラックスして受けることができました。
ハケン2.5のメリット
今回面接を受けてみて私が感じたメリットとデメリットをまとめますね。
まずはメリットです。
①雇用の安定
ハケン2.5のメリットですが、まずは同じ職場で3年を超えても働き続けることができる、ということです。
就業先が派遣スタッフの雇用を止めない限り、働き続けることができるので、雇用は安定します。
そして、現在の職場で雇止めとなっても、アデコから次の無期雇用の仕事が紹介してもらえますし、万一就業先が定まらず、待機になった場合でも休業手当(労働基準法の規定により算出された平均賃金の60%)が支払われるので、収入面でも安定するというメリットがあります。
仕事がなくなる不安がぐっと減るということになります。
余談ですが、これは同僚(大手派遣会社のスタッフ)から聞いた話ですが、無期雇用派遣を希望するのは、40代以上の人が多いそうです。
やはり、50代にもなると、派遣求人を見つけるのも難しくなってきますからね・・・。
②待遇のアップ
これは、他の派遣会社の無期雇用と比較した場合のメリットですが、アデコのハケン2.5では、時給が今よりも高くなるよう交渉を進めてくれる&交通費は別途支給となります。
実は他の派遣会社は必ずしもそうではなくて、例えばある同僚(大手派遣会社のスタッフ)は、無期雇用になると休業手当がある分、時給が若干下がる、というような説明を受けたと言っていました。
その点、アデコは基本的には時給は現在よりも高くなるように交渉してくれる、と言っているので、そこはメリットですね。
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ハケン2.5のデメリット
デメリットがあるとしたら、それは仕事を選ぶ権利がなくなる、ということだと思います。
面接の時に繰り返し言われたのは、万が一今の職場が雇止めとなって次の仕事を探す場合、アデコが提示した仕事を基本的には受けてもらうことになる、ということでした。
例えば私が自分でアデコの派遣求人サイトで仕事を選んで、「これに応募したいです!」というのはダメだそうです。(これは面接時に確認しました。)
ある程度は意思を尊重してもらえると思っていたので、これには正直驚きました。
また、ご希望に沿うように努力はするものの、遠い勤務地の仕事しかない場合もある(片道2時間以内)、ということも繰り返し言われました。
そして、どうしても断りたい場合は無期雇用を退職する、ということになるそうです。
これは、アデコ側がその人を辞めさせたいと思えば、わざと遠方の仕事ばかりを紹介して、本人からの辞職に追い込むということもできる、と私は思いました。
メリットで①雇用の安定と挙げましたが、こういった負の面もあるので、本当に安定するとは言えない部分もあると感じました。
まとめ
ハケン2.5の選考ステップと、実際に面接を受けた感想、その上でハケン2.5のメリットとデメリットについて書いてみました。
まとめると、すでに就業先が決まっている場合は、面接に落ちることはまずないと思います。
就業先の企業と3年を超えて働き続けることについての合意が取れていない場合(相手側の企業が望んでいない場合)は、話が違ってくるかもしれません。
コロナの影響で休業手当をもらっている無期雇用派遣スタッフも多くいるそうで、ある派遣会社では今までのようにたくさんのスタッフを無期雇用派遣として採用することはできない、と言っていました。
そして、無期雇用と言っても、いつでも退職に追い込まれる可能性はある、というのが率直な意見です。
同じ部署で働き続けることができるのはメリットですが、逆に言うとこの制度があるせいで直接雇用の可能性がなくなってしまう、という面もあると個人的には思います。(だって、企業側としては、派遣の給料でずっといてくれるのなら、直接雇用するよりコストが安く済んでいいや!ってなりますよね、当然。)
これはアデコ2.5がどうこうというよりは、この制度自体の問題だと思います。
ただ、どうせ派遣社員として働くのであれば、通常の派遣社員よりは保証があり、時給も少しアップするので、悪くはないのかなと思います。
現状私には(同じ部署で働き続けるための)他の選択肢がないので、この制度を過度な期待はせず、利用したいと思います。