こんにちは!幸せパンダです!
先日、派遣社員の時給アップ方法についてブログに書きました。
ただ、派遣社員として就業する場合に大きな壁となるのが、3年です。
というのは、派遣法の関係で「3年ルール」というものがあり、同じ部署で3年以上働くことができないからです。
そのため、派遣社員として仕事を探す際は、3年経過後のキャリアパスについても考えておく必要があります。
今日はそのことについて書きたいと思います。
派遣社員は同じ組織で3年を超えて働けない!
2015年に派遣法の改正があり、「派遣社員が同じ組織で3年を超えて働くことはできない」と定められました。
通称「3年ルール」です。
そのため、3年経つまでに、その後どうするかを考えておかないといけません。
私は今年の4月末に抵触日(その日を過ぎたら、同じ組織でそのまま派遣社員として働き続けることは原則できない)がきてしまうため、今まさにこの問題に直面しています。
3年経過後のキャリアパス
では、3年経過後に仕事を続けたい場合の選択肢として何があるのかを、具体的に挙げてみました。
① 派遣先企業を変えて、同じ派遣会社で就業する
最も一般的なのが、派遣会社に別の派遣先を紹介してもらい、就業するパターンです。
私は現在パソナで働いていますが、派遣社員の有給は10日からスタートですが、3年目の今は年間12日あります。
そのため、同じ派遣会社で就業した方が、有給もそのまま引き継げるというメリットがあります。
ただ、この場合、希望に合う条件の就業先が見つかるか、見つかったとしてもすぐに見つかるかは、その時の運によります。
そのため、次の仕事までに間が空いてしまうというリスクはあります。(これは結構困りますよね・・・。)
そして、待遇は会社によって異なるため、下手したら時給が下がってしまう恐れもあります。
だからといって安易に派遣会社を変えてしまうと、
- 有給が引き継げない
- 半年間は有給が発生しない
という問題もありますので、派遣会社に大きな問題がない限りは、同じ派遣会社で次の仕事を探すことをお勧めします。
② 同じ会社内で部署だけ異動する
3年ルールですが、組織ごとの適用になるので、実は部署を異動すれば3年という期限のカウントがリセットされます。
そのため、同じ会社内で部署だけ異動する、という方法を取る派遣社員も多いです。
私は今大手企業に就業していますが、大手企業ですと部署の数も多いので、選択肢も広がります。
また、社内のシステムを知っているので、他の部署でもすんなり馴染める可能性が高いです。
一般的には派遣会社の担当者に相談し、部署の異動が可能か派遣先企業に確認してもらう、という方法になりますが、同じ会社内であれば、自分のネットワークを使ってあたってみるのも一つの手です。
同じ会社で3年も働いていると、それなりに顔見知りもできるので、他の部署で派遣社員を探している部署ないですかね?と聞いてみるのもありですね。
また、直接自分の上司に聞いてみてもらうのもあり、です。
③ 転職活動をする
派遣社員として働くことはやめ、正社員を目指して転職活動をする方法もあります。
ただ、辞めてしまってから探すのはリスクがあるし、一般的に正社員の選考は時間がかかるので、できれば派遣社員で就業しながら、転職活動を同時進行で進めた方がいいかと個人的には思います。
④ 派遣先企業に直接雇用してもらう
派遣先企業に直接雇用してもらえれば、同じ職場で働き続けることが可能です。
派遣会社からの打診も可能ですので、営業担当に相談してみてください。
私は以前そのような形で派遣社員から社員になったスタッフを知っており、その方の紹介手数料の請求書の処理をした経験がありますが、数百万円でした。
紹介手数料の支払いが法的な義務なのかどうかは不明ですが、そこは会社間の取り決めによるのだと思います。
なお、私は今回派遣先企業(直属の上司)から、直接雇用の打診を受け、その方向で話が進んでいましたが、残念ながらコロナの影響もあり、人事側から直接雇用は却下されてしまいました。
その後、だったらフリーランスで個人で仕事を受注してもらう形にしよう!となり、それでもチャレンジしてもらいましたが、今度は派遣社員→フリーランスとして雇用する、というのは法的に問題になる可能性がある、ということで、その話も流れてしまいました・・・。
なかなか厳しいですね。
⑤ 派遣会社と無期雇用派遣契約を結ぶ
派遣会社と無期雇用派遣契約を締結すれば3年ルールの適用外となり、同じ部署でも働き続けることができます。
無期雇用派遣とは、派遣会社との間に、期限を定めずに雇用契約を結び、派遣スタッフとして働く仕組みのことです。
ただ、私が現在所属しているパソナでは、会社として無期雇用派遣契約は受け入れられない、ということでした。
まず、3年ではなく5年経過していて、本人からの申込みがある場合で、基本的には技術系のスタッフしか受け入れていないのが現状、とのことでした。
なぜ5年かと言うと、「無期転換ルール」という、有期労働契約が5年を超えて反復更新された場合は、有期契約労働者の申込みにより、期間の定めのない労働契約(無期労働契約)に転換する、というルールがあるからです。
このルールは初めて知りましたが、そうするとパソナの言い方はちょっとおかしい(法律違反?)気がします。
技術系のスタッフしかダメ、とか、そんなことはないのではないはずなのですが・・・。
まあ、パソナは会社として積極的には無期雇用はしたくない、ということなのでしょうね。
⑥ クーリング期間を間に入れる
3年の期間制限は、「クーリング期間」と呼ばれる空白の期間を入れるとリセットされます。
クーリング期間は「3ヵ月と1日以上」と定められています。
つまり、3年間働いた後に一旦やめて、3ヵ月と1日の期間を空けてからまた戻ってくるのであれば、同じ職場でさらに3年間働くことが可能です。
でも、これは派遣社員本人にとっては、その間の収入もなくなってしまうし(短期の派遣として別の勤務先に勤務すれば話は別ですが)、会社にとっても3ヵ月間スタッフがいないと困るでしょうから、あまりいい方法とは言えませんね。
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私の周りは部署異動か無期雇用契約を選ぶ人が多い!
さて、私の周りでは、
② 同じ会社内で部署だけ異動する
⑤ 派遣会社と無期雇用契約を結ぶ
を選択する派遣スタッフが多いです。
現在勤めているのが大手企業なので部署の選択肢が多い、ということと、派遣会社が積極的に⑤を進めている、というのが理由ですね。
うちの会社にはテンプスタッフやリクルートスタッフィングの派遣社員が多いですが、この2社は積極的に⑤を進めていて、任期の3年が近づくと、派遣会社の方からそんな話が出るようです。
ただ、現在はコロナの影響で派遣の仕事が減っていることもあり、選考が厳しくなっているという情報も聞いています。
パソナの派遣社員の選択肢:アデコのハケン2.5
さて、先ほど言いましたが、パソナは基本的には無期雇用制度は積極的に行っていません。
私も先日断られたところです。
パソナの派遣スタッフで無期雇用契約を希望する人を受け入れているのが、アデコのハケン2.5です。
まずは選考に応募する、という流れになります。
これから選考ステップに進むので、そのことはまた別の記事に書きたいと思います。
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まとめ
今回自分が派遣社員の3年の壁にぶち当たり、派遣会社によって対応が全然違うことを知りました。
これから派遣社員になる方は、3年後のキャリアパスも考えた上で、派遣会社を選ぶことをおすすめします。
私は何も考えていなかったので、今後悔しています!
なお、パソナは無期雇用契約を推進していない、と言いましたが、これは必ずしも悪いことでもないと私は考えています。
というのは、直接雇用の機会を得られるからです。
今回もしパソナじゃなくて、リクルートスタッフィングやテンプスタッフだったら、おそらくすぐに無期雇用契約の話を会社側にしていたと思うので、そもそも直接雇用の話すら出ていなかったのではないかと思うのです。
だから、個人的にはこの無期雇用契約って派遣社員にとってあまりよくないのでは?と感じています。
かえって直接雇用の機会を奪っているのでは?と。
と思いつつも、結局直接雇用はなくなり、次の仕事も今はコロナでなかなか厳しい状況なので、アデコ経由で無期雇用契約という選択肢を選んでいるので、矛盾しているのですが・・・。
ということで、これからアデコのハケン2.5の選考に入りますので、そのことについてはまた詳しくブログに書きたいと思っています。