こんにちは!幸せパンダです!
うちの息子は現在2歳3ヵ月。
もともと歯が生えるのがすごく遅かったこともあり、まだ奥歯は生えそろっていません。
乳歯が虫歯になると、次に生えてくる永久歯も虫歯になりやすくなると聞いて、最近は歯のケアに気を付けています。
そこで、最近気になっているのがフッ素塗布!
先日保育園で歯科検診があり、フッ素塗布をやるべきかどうか聞いてみたところ、すぐにでもやった方がいい!と言われたので、早速歯医者さんに行くことにしました。
ということで、今日は赤ちゃん・乳児のフッ素塗布について書きたいと思います。
フッ素とは
フッ素とは、歯質を強くする効果のある、天然の元素のひとつです。
フッ素は地球の地殻で17番目に多い元素で、あらゆる土壌、湖沼や川の水、海水、とすべての自然環境に存在しています。
実は、私たちが普段口にしている食品にも含まれています。
例えば、緑茶、紅茶、海藻、リンゴ、イワシ、塩、砂糖、ビール、清涼飲料水などです。
私たちは毎日の食生活の中で、フッ素を体に取り込んでいるのです。
フッ素の効果
フッ素の効果には次のようなものが挙げられます。
① 歯の再石灰化の促進
歯から溶け出したカルシウムやリンの再石灰化を促進させます。
むし歯になりかかっている歯の再石灰化(治す働き)も促進するので、エナメル質表面のごく浅い虫歯であれば、持続的にフッ素を使用することにより、虫歯を修復することもできます。
② 歯質強化
私たちの歯は「ハイドロキシアパタイト」と呼ばれる物質で構成されています。
この物質はとても硬いのですが、酸によって溶けやすい性質も持っています。
フッ素を塗布することで、歯の表面が酸にとけにくい性質に変わっていきます。
歯のエナメル質を強くして、虫歯菌の出す酸に負けない歯を作ることができます。
③虫歯菌が酸を作るのを抑制
歯磨きで落としきれなかった歯垢(プラーク)が作るむし歯の原因菌の働きを弱め、歯垢(プラーク)が作る酸の量を抑えます。
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フッ素の安全性について
知りませんでしたが、フッ素には虫歯予防に高い効果があるとされる反面、人体に悪影響になる、といった意見もあるようです。
ただ、結論としては、特に問題はないようです。
先ほども書いたとおり、フッ素は私たちが普段口にしている食物の中にも含まれています。
大量に摂取することにより中毒症状(吐き気や腹痛)が起こることがまれにあるようですが、歯医者さんで塗布する程度でしたら、全く問題はないそうです。
歯医者さんで行うフッ素塗布というのは、あくまで歯面にフッ素入りのジェルを塗るだけなので、中毒症状が現れることはまずないそうです。
赤ちゃんや乳児にもフッ素塗布は必要?
フッ素塗布ですが、生えてきて間もない歯にするのが一番効果的。
乳歯は生後6ヵ月~3歳半頃まで、永久歯は4歳~中学3年生頃までに生えてくるので、その時期にフッ素塗布するのが一番効果があるそうです。
また、生えてきたばかりの永久歯は最も虫歯にもなりやすい状態なので、乳歯と永久歯が生え変わるタイミングでのフッ素塗布を欠かさないようにしてください。
さて、フッ素塗布の開始時期ですが、
以前私が保健センターで相談した際には、上下の前歯が生えそろってきた頃から始めるといいと言われました。
なお、息子が通っている歯医者さんでは、4ヵ月に1度の塗布をすすめられました。
大体4ヵ月~半年に1回のペースですすめられる場合が多いみたいですね。
その歯医者さんでは、「一度虫歯になった人はフッ素塗布はできない。」と言われました。虫歯になる前のきれいな歯にのみ有効だそうです。
でも、このことについてはネットに調べる限り、全く書いていないんですよね・・・。
真相は良く分からないので、引き続き調べてみたいと思っています。
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フッ素塗布の流れ
歯医者でフッ素塗布をする場合の流れですが、
- 歯の表面が汚れているとフッ素が吸収されにくいので、歯垢などが付着している場合は歯のクリーニング(プラーク除去)を行い、歯の表面をフッ素が取り込まれやすい状態に整えます。
- ジェル状のフッ素を歯面全体に塗布していきます。
- フッ素塗布後30分間はうがいや飲食を避けます。
赤ちゃん・幼児の場合は、歯のクリーニングは難しいので、②からのスタートなります。
うちの2歳の息子もそうでした。
処置はあっという間で、5分~10分程度だったと思います。
家庭でできるフッ素塗布
実は歯医者さんのフッ素は高濃度です。
高濃度のフッ素は取り扱いを間違えると危険なので、自宅では歯医者さんのようなフッ素塗布はできません。
自宅でできるのは、「フッ素のうがい」と「フッ素入りの歯磨き粉」になります。
こちらの「フッ素のうがい」は、4歳以上~になっています。
ただ、ネット上では、フッ素入りのものはすすぎ(うがい)ができるようになってからの方がいい、という声もあります。
基本的には歯医者でのフッ素塗布を定期的に行っていればOKなので、うがいができるようになるまでは、「フッ素のうがい」や「フッ素入り歯磨き粉」は控えてもいいのかな、と個人的には思います。
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【補足】海外でのフッ素対策
水道水フロリデーション
今回フッ素について調べている中で知ったのですが、海外では色々なフッ素対策が行われています。
その中でも個人的にびっくりしたのが、水道水フロリデーション。
フロリデーション(Fluoridation)とは、むし歯予防のために、飲料水にフッ化物を適切な濃度となるよう添加することを言います。
厚生労働省のHPにも出ていました。
水道水フロリデーションとは、むし歯を予防するために飲料水中のフッ化物濃度を歯のフッ素症の流行がなくむし歯の発生を大きく抑制する適正量(約1ppm)まで調整するという自然を模倣した方法です。現状のむし歯有病状況を半分以下にするという効果が確認されており、安全性と効果については専門機関が保証しています。緑茶や紅茶にもフッ化物が含まれますが、その濃度は水道水フロリデーションと同じくらいであり、身近な食品に近い濃度のフッ化物でむし歯を予防する方法として知られています。
上記のHPにも記載されていますが、フロリデーションには
- 天然の適正濃度水源をそのまま利用する。
- 天然のフッ化物濃度が不足している場合、適正濃度までフッ化物を追加して調整する。
- 天然のフッ化物濃度が高すぎる場合、適正濃度までフッ化物を除去して調整する。
という方法があるそうです。
②の「調整による」フロリデーションは、1945年、米国・ミシガン州グランドラピッズ市で開始されました。
飲料水の適正なフッ化物の濃度がどのくらいか、というのは、天然のフロリデーションの状態における人々の健康調査にもとづいて決められたそうです。
その適切な濃度に近づくよう、②や③の方法で調整されています。
水道水フロリデーションは、米国内はもとよりオーストラリア・ブラジル・香港・アイルランド・マレーシア・ニュージーランド・シンガポールなど多くの国々や地域に導入されるようになりました。
世界的にみると約3億7,000万人が水道水フロリデーションからの利益を受けていると見積もられている、そうです。
ただ、先進国の中でも水道水フロリデーションを実施していない国々はたくさんあります。
例えば、ヨーロッパやアフリカの国々では、水道水フロリデーションを導入していない国がほとんどです。
国によって考え方は色々なのですね!
実施している国と実施していない国を見ていると、比較的アングロ・サクソン系の国々や、それに影響を受けている国々に、フロリデーションを実施している国が多いイメージです。
日本では水道水フロリデーションは実施されていない
現在、日本国内でフロリデーションが実施されている場所はありませんが、過去に3地域で実施されたことがあります。
①京都山科地区で1952年~1965年までの13年間、試験研究として実施
②三重県朝日町で1967年~1971年まで実施
③アメリカ軍の統治下にあった沖縄本土で1957年から実施されていたが、日本への復帰に伴い1973年に終了
なぜ日本で実施されていないのかはよく分かりませんでした。
なぜなんでしょうか?
あくまで推測ですが、日本でよく口にする食品(緑茶、海藻など)にフッ素が含まれているので、不要だったというのもあるのかな・・・と思います。
ただ、最近は緑茶や海藻を口にする機会は以前より減っていると思うので、何か対策は必要なのではないかと思います。
水道水フロリデーション以外の対策
水道水フロリデーションの他に、フランス、ドイツや北欧では、歯科や小児科が赤ちゃんや幼児にフッ化物入りのタブレットを処方しているそうです。
またブルガリア、チリ、ペルー、ロシア、タイ、イギリスのように、フッ化物入りの牛乳の飲用が学校単位で行われている国もあります。
まとめ
(後半は水道水フロリデーションの話になってしまいましたが)今回調べてみて、フッ素塗布は歯が生え始めたらすぐ、定期的に行うのが理想的ということが分かりました。
息子も4ヵ月に1度のペースで、歯医者さんでフッ素塗布を受ける予定です。
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